シームレス民泊

シームレス民泊とは平時は通常の民泊施設として、地震や豪雨などの自然災害発生時には無料の避難所として活用する「民泊」のことを指す。2016年の徳島県規制改革会議「第1次提言」を受けて、南海トラフ巨大地震への対策のために制度化された。この制度により民泊サービスを提供する施設は食事の提供など知事権限の範囲で一部基準が緩和されることになった。平時と有事で境界を持たせないという意味で「シームレス」と名付けられている。
 シームレス民泊では、自然災害の発生時、地域の避難所に避難した住民の中から、保健所や医師などから特に必要性が高いと判断された住民がシームレス民泊施設へと振り分けられる。その間にかかる民泊施設の宿泊代を行政側が負担するため、住民は無料で安全な施設に宿泊することができ、施設側にも経済的なデメリットは発生しないという仕組みとなっている。

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